名前の魔力

学会やら会議やらのイベントが落ち着いて、やっと実験に集中できるようになりました。
錆び付いた頭をほぐすため、まずは文献検索。
関連分野の最新の報告に目を通していると…

イタリア人研究者Pizza氏発見!!!!
真剣に職務に励んでいたのに、すっかり和んでしまいました(笑)

実りの秋

研究者にとって9月は学会シーズン
毎週末、どこかへ出かけては飲んでいる勉強しているogojoneです(笑)


3連休は千葉県木更津市へ。
学会の案内HPには東京湾アクアラインの写真☆
近隣にはアウトレットモールもあり、沿岸部では某バンドのコンサートも予定されているという。
ワクワクを抑えられないogojoneは張り切って前日入りしましたよ。
結果、至る所で突っ込み満載でした(苦笑)
 
1.東京湾アクアラインって、2/3は地下じゃん!!!!
  川崎から海ほたるまで海底トンネル9.5km、海ほたるから木更津までの海上橋はたった4.4km。
  しかも海ほたるPAに入りたい車でトンネル出口は大渋滞。
  「この状況で地震が起きたら逃げられないな」と、長〜い海底トンネルの中で生きた心地がしませんでした。
  あんな海上橋の写真、詐欺だー
2.アウトレットにはがいっぱい☆
  連休中なので人混みは覚悟していましたが、買い物目当てのお姉さんよりも犬の散歩(?)を楽しんでいる家族連れが大多数。
  和やかなムードで良かったのか悪かったのか、ogojoneの買い物熱はすっかり冷めて、結局手ぶらで学会会場&宿泊先に向かいました(苦笑) 
3.学会会場は山奥だ!!!!
  木更津=海 のイメージが完全崩壊。
  駅からバスに揺られて山道を45分。
  
  とんだ山奥に閉じ込められました。
  学会会場周辺に宿泊施設がないので敷地内の高級ホテルの部屋を取ったものの、夕食はホテルのレストランしかない!!
  夕食抜き一人ぼっちで高級ディナーか、究極の選択に頭を悩ませていたところ、幸いにも上司に遭遇。
  来た道を戻って、無事、駅周辺で普通の晩ご飯にありつけました。
  ありがたやありがたや☆


見知らぬ土地に行って、研究者同士の親交を温めて、最新の研究について学んで…
秋は実りの学会シーズンです♪♪♪

マルとバツ

ふと思い出した文化の違い。
日本人なら小学生でもわかる単純な記号、マルバツが、カナダでは通じませんでした(爆)


過ぎし日、ボスに実験結果を報告していたogojone。
ノートを指して「この反応は上手くいって(○)、これは駄目(×)で…」と説明をしていたら、ボスが渋い顔で「これはどういう意味だ?」と聞くのです。
てっきり結果が不満なのだと思ったogojoneが考察と次善策を説明するも、ボスの眉間の皺は消えず…
再度、実験の経緯を説明してやっと○×記号の意味が通じていなかったことが判明しました。
この間、「(説明が通じず)英語力不足なのか?」「働きぶりが気に入らないのか?」と、深く落ち込んだogojoneが二度と実験ノートに記号を使わなくなったのは言うまでもありません(苦笑)


由来は調べきれていませんが、○を正解、×を不正解とするのは日本独特の文化のよう。
北米では、テストの採点で正解にマルは付けないし、間違っていたらチェックマーク(レ点)だったり、記述ならアンダーラインが引いてあったり。とてもシンプルなものです。(マルをたくさん付けてくれる日本の先生方は優しい!!)
○×クイズも「True」or「False」になってしまうので、テンポというかノリというか、どうも調子が崩れる…
たかが記号、されど記号。
本日、「(報告書の)この表は○×で良いよ」と言う上司に、素直に従い切れなかったogojoneでした。

Bon Holiday

ステキな響きのタイトルです(笑)
祝日は国や地域によって異なるので、外国では話題に上るネタのひとつ。
私が聞かれた日本の祝日で印象的だったのは…
1.敬老の日
  日本の銀行が休みだと知った秘書さんに何の為の祝日かと聞かれたので、「Elder citizen's Day=お年寄りを大事にする日」だと説明したら、えらく感慨深げに「Elder citizen's Day…」と繰り返されました。
  長寿大国日本ならではの祝日は説得力が絶大だったようです(笑)
2.お正月
  日本のお正月が中国と同じ旧正月だと信じ込まれていることには閉口しました。
  しかも、何度説明して覚えてもらえない!!??
  毎年、一月中旬になると「Happy New Year!!」とか「正月は国に帰らないのか?」などと言われ、「やはり欧米人にとってアジアは一括りなんだなぁ」と、新年早々もの悲しい気持ちにさせられたほろ苦い思い出の詰まった祝日です(苦笑)
3.お盆
  最も説明に窮したのが「お盆」
  Q. お盆はnational holidayじゃないから、カレンダーには載っていない。なのに何故、皆休みをとって故郷に帰るのか?
  A. 仏教行事が根底にあるcultural holidayで、日本人にとってはお正月同様に大事な祝日である。
  Q. どうしてそんなに大事な日なのにpublic holidayではないのか?
  A. 特定の宗教の習慣を国の祝日に指定するのは良くない&地域によって時期が異なるから。
  Q. 仏教徒に限らず盆休みは8月に取るじゃないか!!
  A. そもそもご先祖様の霊が帰ってくるという民俗信仰があって…云々かんぬん


  外国人にお盆を説明するのは非常〜に難しい!!!!(笑)


さらに今夏、関東では「お盆」が7月だと知り、生まれて初めてきゅうりとなすびの精霊馬を目にして、ogojoneにとっての「お盆文化」はより奥深いものになったのでした(笑)
  

熱暴走

聞きなれない蝉の鳴き声に、毎朝不思議な感覚で目覚める西日本育ちのogojoneです。
カナダ帰りの身には湿度の高い日本の夏は堪えるだろうと心配してくださった皆様、お気遣いありがとうございます。
しかし、人間より先にパソコンダウンしました(爆)


連日の猛暑日、締め切った部屋に帰ると夜中でも日中の車内ばりの熱気!!
冷蔵庫の側には近寄れないし、ノートパソコンの排気は熱風、本体も膝に乗せられないくらい熱くてマズイなぁと思っていた矢先…
突然パソコンのキーボードが利かなくなって(何を打っても“¥”)、みるみるうちに電池残量が0になり、「充電してください」のアラームが鳴り出しました(ACアダプタが繋がっているのに!?)
尋常ならざる事態に辛うじてパソコンをシャットダウンしながらも「熱暴走だよ、やれやれ」と、再起動については楽観視していたのですが、三日日経っても一週間経っても再びこの子が起動することはなく、とうとう分解に至りました(爆)

3年前、結婚祝い&留学の餞にとプレゼントしていただいたパソコン。
異国の地にあって、私と夫、家族、友人をいつも繋いでいてくれました。
私が日本に帰ったので、そろそろお役御免だと思ったのでしょうか?
最後までありがとう。

高校数学とトレンド

メロンの全ゲノムが解読されましたね。
でも、新聞記事は小さ〜いもので、学生時代に胸躍らせたゲノム時代の終焉を感じました。(注;植物はゲノムサイズが大きいので動物よりも解読が遅れました)
植物科学の世界では、各国が情報収集を競った2000年代に対し、2010年代は「情報を活かす」時代。
メロンのゲノムが読めただけでは研究者の自己満足に過ぎず、「美味しいメロンを作り出す遺伝子を特定し、品種改良してもっと美味しいメロンを消費者に届ける」という目に見える成果を求められるようになりました。
そこで最近のトレンドは多変量解析です。
そもそも、遺伝子に「美味しいメロンの素」と書いてある訳ではないので(笑)、研究者は、どんな要素を以ってヒトはメロンを美味しいと判断するのかを科学的に明らかにする必要があります。
糖度、水分量、網目模様や舌を痺れさせる成分について、一つずつ測定してスコア付けするのが従来のやり方だとすると、多変量解析を使った手法は、高級夕張メロンと残念なお味のメロンを比較して、両者の違いから美味しさに寄与している要素を片っ端から特定しようというもの。「メロン」という中核を担う要素は共通なので、差の大きなものほど「美味しいメロンの素」と考えられます。
コンピュータの性能が劇的に向上して膨大なデータを捌けるようになったからこその手法と言えましょう。


慣れない例え話で長くなってしましました(汗)
この流行の多変量解析を是非とも学んでおかねばと、ogojoneも某所の講習会に出かけてきました!
評判の良い講習会だけあって、中身は充実。非常に分かりやすい講義だったのですが…
一番印象に残ったのは行列(爆)(lineではなくmatrixの方↓)

あまりに懐かしすぎて…数学嫌いだった高校時代を思い出しました(苦笑)
当時「こんなことを勉強しても大学受験以外に何の役にも立たない」と思っていた私ですが、諦めず勉強しておいて本当に良かった〜
「人生、何が役に立つかは分からない」と、意外なところで学んだのでした(笑)

身体のSOS

久方ぶりでございます。
先月中頃から公私共に予定が立て込んで、寝食を削って暮らしていたのですが…
血尿が出て病院に駆け込んだところ、重度の膀胱炎と診断されました(涙)
せっかくの連休なのに部屋に引きこもって完全休養。嬉しいやら悲しいやら(苦笑)
「そろそろ一息つけるかな」と気を休めた瞬間に不調が襲ってくるとは、人間の身体も良く出来たものだと感心する一方、若い頃は疲労がピークに達すると原因不明の発熱という神経症状(自律神経異常)が主だったのに、最近は免疫力低下→感染症のパターンになってきたと、三十路の己が身を痛感したogojone。
本格的な夏が訪れる前にしっかり体調を整えて、もう一山登り切りたいと思います☆