高校数学とトレンド

メロンの全ゲノムが解読されましたね。
でも、新聞記事は小さ〜いもので、学生時代に胸躍らせたゲノム時代の終焉を感じました。(注;植物はゲノムサイズが大きいので動物よりも解読が遅れました)
植物科学の世界では、各国が情報収集を競った2000年代に対し、2010年代は「情報を活かす」時代。
メロンのゲノムが読めただけでは研究者の自己満足に過ぎず、「美味しいメロンを作り出す遺伝子を特定し、品種改良してもっと美味しいメロンを消費者に届ける」という目に見える成果を求められるようになりました。
そこで最近のトレンドは多変量解析です。
そもそも、遺伝子に「美味しいメロンの素」と書いてある訳ではないので(笑)、研究者は、どんな要素を以ってヒトはメロンを美味しいと判断するのかを科学的に明らかにする必要があります。
糖度、水分量、網目模様や舌を痺れさせる成分について、一つずつ測定してスコア付けするのが従来のやり方だとすると、多変量解析を使った手法は、高級夕張メロンと残念なお味のメロンを比較して、両者の違いから美味しさに寄与している要素を片っ端から特定しようというもの。「メロン」という中核を担う要素は共通なので、差の大きなものほど「美味しいメロンの素」と考えられます。
コンピュータの性能が劇的に向上して膨大なデータを捌けるようになったからこその手法と言えましょう。


慣れない例え話で長くなってしましました(汗)
この流行の多変量解析を是非とも学んでおかねばと、ogojoneも某所の講習会に出かけてきました!
評判の良い講習会だけあって、中身は充実。非常に分かりやすい講義だったのですが…
一番印象に残ったのは行列(爆)(lineではなくmatrixの方↓)

あまりに懐かしすぎて…数学嫌いだった高校時代を思い出しました(苦笑)
当時「こんなことを勉強しても大学受験以外に何の役にも立たない」と思っていた私ですが、諦めず勉強しておいて本当に良かった〜
「人生、何が役に立つかは分からない」と、意外なところで学んだのでした(笑)