pressure

月曜日、ボスが緊急ゼミを開いてcompetitor(ライバルグループ)の最新の論文を紹介しました。
そして「こんなプレッシャーは与えたくないのだが、競争は熾烈になってきているので頑張って欲しい」とのお言葉。
プレッシャー? 激励じゃないの? と捉えた私の認識は甘かった。
翌日よりラボの人口が激増しました!!(苦笑)
普段2時3時に帰っちゃう子が5時過ぎてもいるため、機器の取り合いやスペースの問題が派生して、正直、実験がしづらい…


そこで改めて感じたのは「言葉の裏を読み、空気を読む日本人」と「ありのままを伝え、ありのままを受け止める欧米人」の違い。
時代錯誤でステレオタイプな括りだと侮ること無かれ。
よくある例だと「あの仕事はどうなった?/どこまで進んだ?」という上司の問いに、どう答えるか。
状況にもよりますが、大抵の日本人は催促されていると感じて、「まだです。すみません。」と謝ってしまうのではないでしょうか。
日本人の場合、上司が進捗状況を知りたがっているのか、皮肉を言っているのかを見極める高度なスキルが要求されますから(笑)、とりあえず仕事が終わっていないことを詫びておいて、その後、言い訳なり状況説明に入るのは正しいプロセスのように思われます。
でも、ここで周りを見ていると、問い掛けの裏は読まない。
取り掛かっていれば経過報告をする、準備中なら計画概要を示す、場合によっては「そんな気分じゃないのでまだ手を付けていません。」と堂々と言い放つ(苦笑)
質問に対する答えとして、実に単純明快ですね。
こんな彼らだから、ボスは敢えて「もっと仕事をしろ」とストレートに言い、彼らはその通り頑張った。
私には、普段の会話で「ここ数年何の成果も出ていない。時間と研究費を無駄にしてきた。」とありのままに言われる方がず〜っと堪えますけど…