若さと肩書き

職場に保険屋さんが来ました。
「学生さんですか?」
「いいえ。この春から採用になったポスドクです。」
「そうですか。保険のご案内をしたいので、こちらにご記入いただけますか?」
「何故、生年月日が必要なんですか?」
「年齢に合った商品をご案内したいので。」
(それなら年齢だけで良いじゃん!!)
保険の内容を聞く前に拒絶反応全開のogojone(爆)
何がそんなに気に入らなかったのか?
保険屋さんはポスドクを学生と間違えたのに謝らなかったからです。

欧米では相手が博士号を持っているとわかると明らかに態度が変わります。
私も毎回学生に間違えられましたが、その度に平謝りされ、時には「若くて優秀なドクターなんだね☆」と上手なお世辞までいただきました(苦笑)
根底には、努力して道を究めた者への尊敬の気持ちがあったのだと思います。
方や日本…
保険屋さんには全く悪気はなかったのでしょうが、これを機に、日本におけるポスドクの在り様を痛切に思い出したogojone。
謝られ敬われることに慣れ、博士としてのプライドを形成しつつあったところに「日本でのポスドクとは所詮、高学歴ワーキングプアである!!」と冷や水を浴びせかけられたようなもので、最初の怒りはすっかり絶望感へと変わってしまいました…
留学経験が無かったら、「学生に間違えられちゃった〜♪=(若く見られた〜♪)」って、無邪気に喜んでいられたのかもな(涙)