stranger

にわかに事件簿めいてきたogojoneのブログです。
温室に不審者が現れました!!!!


火曜日、実験に使う植物の葉を収穫するため温室に向かったogojone。
まず、入り口の二重扉が全開(普段は両方施錠)
ちょっと不審に思いつつも、たまにあることなので気にせず中へ。
温室の中は25度の温室と実験室、30度の温室の三部屋に分かれていて、ogojoneのラボでは30度の温室を独占しています。
この日は真ん中の実験室に学生が一人いたので、開けっ放しはこの子の仕業か〜と思いながら30度の温室に入ると…誰かイル!! しかも私の植物の目の前!! 何者!!??
ラボの人間以外が立ち入ることはまず無い場所だけに一瞬身構えたogojoneでしたが、当人は携帯電話で通話中。身なりは悪くないし、ジェスチャーで「そこに行きたいんだけど…」と伝えると場所を譲ってくれたので、「学生の指導中、電話がかかってきたので隣室に移った先生」ってことで自分を納得させ、そそくさと帰還。
一応、ラボメイトに報告するも「ボスのお客さんでしょ」で、話は終わっていました。(実際に来客予定があった。)
ところが翌日午後、温室から発芽用の小さなポットが大量に無くなっていることがわかったものだからラボは大騒ぎ。
「すわライバルグループの妨害工作か」「学内抗争か」「年季の入ったポット(製造中止品)だったから、掃除の人に捨てられたのでは」と犯人捜しが始まりました。
当然、第一容疑者はogojoneの見た不審者。人種(白色人種)、性別(男性)、年齢(50前後?)、背格好(背が高くスリム)、髪の色(ブラウン? 後頭部がやや寂し目)、瞳の色(んなの覚えてない。聞かれてビックリ!)等々の尋問質問攻めに遭いました(苦笑)でも、泥棒には見えなかったけどなぁ…堂々としてたし…

この事件の問題点は二つ。
・部外者が自由に温室に出入りできる状況があったこと。
(不特定多数の人間の出入りは病原菌、病害虫の持込につながり、実験上望ましくない。)
・部外者が無断で温室の備品を持ち出したこと。
(人のものを盗むなんて、倫理上問題外!!)

ogojoneの推理では、「不審者=たまたま開いていた温室で暖を取ることにした一般人」「ポットの紛失=好意に基づく有難迷惑な整頓作業」だったのですが、果たして…


ポット紛失の犯人は、年末に退官したばかりの生物学の先生でした。
以前から植物に水を撒いたり、温室を掃除したりしてくださっていましたが、今回は散らかっていたポットをご丁寧に倉庫内のダンボール箱に片付けてくださっておりました。退職後に事務室で鍵を借りてまで片付けるって…その植物愛?には脱帽(苦笑)

一方、不審者についても全学にメールを送り、温室の入り口に「関係者以外立入禁止」の貼り紙をする等の対策を施し、一件落着…と思ったのも束の間、またキター!!??
金曜日、院生Dlnが興奮した様子で語った顛末は「温室の鍵を開けようとしたら40代くらいの眼鏡をかけた背の高い男性が現れて、中の植物や研究用途について質問してきた。彼は植物について詳しく、研究内容もよく理解し、とても興味を持って『一緒に中に入っても良いか?』と聞いてきた。当然『NO』って答えたよ!」というもの。
「はっきり断ったからもう現れないと思う」とDlnは言っていたけど…まさか本当にスパイだった?????