PhD

今週、院生二人の"The pre-doctoral examination"に向けて、何度か発表練習がありました。
これが大発見!!感心!!感動!!だったのでご報告。


そもそもカナダの大学院のシステムがわかっていなかったogojone。
すでにPhD student(博士課程の大学院生)の二人が、"博士課程入学試験"???
キミたちの公の身分は違ったのかい???

答え。
カナダの大学院生は教授からお給料をもらって雇われるため、採用されればPhD student
お試し雇用期間を半年〜一年経た後、試験に合格して初めてPhD candidateとして正式に大学から認められるそうです。(修士課程から博士課程への進級の場合、修士論文も書かなくて良いというのがちょっと羨ましい??(笑))
とはいえ、ここまでは日本の大学院(博士前期課程・後期課程)と似た仕組み。
異色なのは試験の内容でした。
一人前の研究者になったつもりで、NSERC(科学研究費の公募)に応募してください」というもの。
しかも、指導教官のアドバイスや添削は一切禁止
学生は、「自力で」研究テーマを考え、実験計画を組み立て、20ページに及ぶ申請書を書き上げ、30分間のプレゼンテーションを行います。発表では、研究の背景や目的はもちろん、予算配分学生の配置まで聞かれるというので本格的!!

目からウロコでした。
研究者としての学生の資質を問うと同時に、将来の模擬練習までさせるなんて!!
数を増やすことだけしか見えてないに等しい日本の博士教育とは違い、きちんと「研究者を養成する」システムになっているのだなぁと感心しきり。
さらに、試験に挑む学生の意識も「簡単ではないけれど、将来のためになる」と、とても前向き。
彼らがとても眩しく見える一週間でした☆